●「まくらと健康について」
 私は寝具店を営んでいる「まくらのプロ」です。枕を個人個人にぴったりに合わせ始めてから丸4年になり、人数も1、500名位になります。最初の頃はなかなかうまく合わせられなかったのですが、今は良い枕にもめぐりあえ、多くの経験を積む事も出来、ピッッタリに合わせられるようになりました。途中からカルテも付け始めて、今700〜800枚のカルテがあります。カルテを付けてから睡眠に悩んでいる人は、いろいろな症状で苦しんでいる事もわかりました。肩こりの人のお話をうかがうと「肩のこり、首のこり、背中のこりがあり、時々頭痛がして、寝付きが悪く、夜中に目が覚めたりする。朝起きたら腰が痛む。」というようにいくつもの症状をかかえている方が数多くいらっしゃいました。睡眠に悩んでいる多くの人々にピッタリに枕を合わせる事で「大変重要な事実」がわかりましたのでここに記してみました。今現在100%ではありません。中にはあまり効果が無いという人もおります。7〜8割の方に何らかの効果は現れ、その中の半分以上の方は非常に良くなっています。
●「頭痛・不眠・腰痛」はどうしておきるのか?
 いきなり頭痛がおきることはありません。一番の始まりは肩がこる、首がこる、背中がこる、といった症状です。(こっているのがわからない人も中にはいます)この症状がしばらく続き、次に表れるのが首の痛み、軽い頭痛・腰痛・寝付きが悪い等です。この症状が続くと我慢できない頭痛がおきるようになり、不眠も加わります。
 頭痛の方のよくある症状をあげてみました。
・肩のこり・首のこり・背中のこり・腰のこり・肩の痛み・首の痛み・背中の痛み・腰の痛み・手のしびれ・よく寝違える・耳鳴り・めまい・寝付きが悪い・夜中の目覚め・不眠・夜がこわい・いびき・・枕ができない(女性に多い)・仰向けで寝れない(女性に多い)・朝が一番つらい・光がまぶしい・昼間眠くなる・むち打ち・猫背などです。
●片頭痛が片側だけにおこる人
 右向き寝が多い人は、高すぎる枕を使っていると右側に痛みが出ます。低すぎる枕や枕を使わないと左側に痛みが出ます。ほとんどの人は高すぎる枕の使用です。
●片頭痛が両側に出る人
 右向き寝と左向き寝を同じくらいに寝ている人は片頭痛が両側に出ます。女性は仰向けで寝ている人は少なく、右側を向いて寝ていて疲れるとあお向けを通り越して、左側を向いて寝る人が多いようです。このため片側の片頭痛、両側の片頭痛ともに女性に多く見られるのではないかと思われます。
●後頭部に痛みが出る人
 仰向けで寝ている時間が多い人は、後頭部に痛みが出ます。高すぎる枕を使っている人に多く出ます。男性に見られますが、高い枕でなければ寝れないと思い込んでいるからだと思います。高枕、高いびきが安眠の象徴のようにいわれたこともありましたが、大きな間違いです。高すぎる枕により、頚椎、後頭部への強度の圧迫がおこり、首のこり、肩のこり、背中のこりから始まって、首の痛み、頭痛、腰痛が出はじめ、寝付きが悪くなり、夜中に何回か目覚め、不眠へと進行すると思われます。検査で異常がない方の頭痛はいろんな種類の頭痛があるようですが、ほとんど枕が原因です。頭痛の出方が人により違うのは、その人の寝姿勢や枕の種類により、痛みの出方が違っているだけだと思います。速い乗り物(車や電車等)に乗って降りた後に首の痛みや頭痛を訴える方もよくいますが(すごい肩こりの人がほとんどです)人間の何十万年の進化の中でこんなに速い乗り物に乗る様になったのはここ50年位のことです。まだ首がこんなに速い乗り物に堪えれる様に進化していないと思いますし、便利になって歩く事も少なくなり基礎体力の低下も原因の一つかと思います。(これが子供には非常に良くない)車の運転の後、首の痛み、頭痛の出る人は運転が荒すぎます。ゆっくり発進、ゆっくり曲がり、ゆっくり停止が首にも優しく、地球環境にも優しくなります。先進諸国ほど頭痛、腰痛、不眠の状態を訴える人が増加しているのは、便利さに体力向上が負けてしまっているのと、合わない枕(ほとんど高すぎる枕)が手軽に買えて子供から大人まで使っているからだと思います。
●どうして頭痛が治るのでしょうか
 前に述べました様に、始まりは肩こり(首のこり)です。私の推察は、コチコチに硬くなった首のこりの中を通り過ぎた血液が軟らかい頭に入り、あばれだす(血管の膨張)のではないのでしょうか。いろんな種類の頭痛を私が治すのではありません。私のする事は枕を本人にピッタリ合うまで微調整をしながら、首と頭をささえてくれて頭を枕に乗せて気持ちが良いと感じるまで、試し寝をしながら調整をする事で20〜40分かかります。後は本人の自己治癒力で治すのです。今まで肩こりは枕が原因だと思っている人はほとんどいないと思いますし、枕で治ると思っている人もほとんどいないと思います。今一般に売られている枕は大量生産の物がほとんどで日本人に合う高さや長さになっていないと思いますし、個人個人で頭の高さがかなりまちまちです。また、調整が出来る様になっている枕でも自分に合う高さはわかりません。「良いといわれる枕を10ケ〜20ケ買って使ってみても一つも合わない」という人が多いのもこのためです。首や頭に無理がからない枕に調整して始めて自己治癒力が働くのです。肩こりがとれてくると枕の合う高さが変わります。今日合わせた枕は、今日の状態に合わせた高さです。状態(こりの度合い)が変われば当然枕の合う高さも変わりますので、何回かの再調整は必ず必要になります。自己治癒力には各個人でかなりの差があるようです。一週間以内で気持ちよく眠れる人から2か月くらい経ってから「あれ、今月は頭痛がおきない。薬を飲まなくてすんだわ、肩が少しまだこっているような気がする」というような人までさまざまです。
●小・中・高・大学生の肩こり・首の痛み・頭痛・腰痛・不眠
 保育園や小学校から、もう競争社会になり、学校が終わったらすぐ塾に直行というような子供さんが増えているのではないでしょうか。外で遊べる環境が少なくなって来ている事もあると思いますが、車社会になり、歩く事も少なくなり体を動かす機会がますます少なくなってきております。当然、基礎体力も落ちてしまいます。外で遊べないからゲーム機での遊びやパソコン、携帯電話(首に大変負担がきます)ばかりしているため、ますます首が休まる時が無くなってきます。そして眠る時には高すぎる枕でひと晩中首に負担を強いられていると思われます。小学生から肩こりがあり、首の痛みもあり、いびきが大きい。寝ている間中動き回り、朝何回起こしてもなかなか起きないという子供が増えていると思います。そういう状態がずっと続くとどうなるのでしょうか。高すぎる枕で熟睡ができません。夜中に何回か目覚め浅い眠りがずっと続き、朝なかなか起きられません。学校に行っても思考力や集中力が続かずじとして授業を受けられなかったり、いねむりが出たり、すぐ切れてしまったりというような事が起こるのではないでしょうか。
8才のお子さまの来店例を紹介します。ご両親と来店されました。「うちの子はまだ8才なのにいびきがすごく大きくて心配です。合う枕がありますか」と言う事でした。ご両親はいびきだけ心配しておりましたがお子さまに枕を合わせながらいろいろ聞いてみますと、肩がすごくこっている。首もこる。寝付きも悪い。夜中に目が覚める。朝起きるのがすごくつらい。と言う事でした。何が問題かと言うと親が子供さんの状態をまったく把握していないと言う事です。そんな状態になっていると言う事を思ってもみていなかったと言う事です。もっと進んでいくと、首の痛み、頭痛、腰痛、猫背、不眠と確実に進んでいきます。(もっと進むと頚椎異状、登校拒否、鬱病、引きこもり、等になってしまうのではないかと心配です。)状態は親にあまり話さないと言う事もあるかと思いますので枕が合っていない子供の状態を書いてみます。
・布団に入ってもなかなか寝ない・寝言をよく言う・朝なかなか起きられない・寝ている間中よく動き回っている・夜中に何回も目覚める・何回起こしても起きて来ない・目覚ましを何回も止める・休みの日はいつまでも寝ている・10時間以上寝ても眠いという・朝起きると髪の毛がボサボサ・昼間眠くなる・授業中居眠りをする・よく夢を見ているようだ
思いついたものをあげてみましたがいくつか当てはまれば枕が合っていないために良い睡眠が取れていないということです。
●保育園児・小学生の保護者の方へ
 枕は保育園児や小学校低学年では必要ありません。首がやわらかいので、枕をしなくても眠れる様に出来ていますから、枕は使用しないで下さい。合わない枕を使うと成長のさまたげになるおそれがあります。枕が必要になるのは10才前後からです。始めての枕は極力低い枕にして下さい。バスタオルを1回たたんだ高さにしてピロケースに入れて使うのが良いと思います。
●大変重要な事
◎肩こりは枕が合わなくて(ほとんどが高すぎる枕)、また枕をしなくてもおこります。(何百年も合う枕は無かったのではないでしょうか)ピッタリの枕で肩こりは徐々に無くなっていきます。
◎頭痛は肩こり(首のこり)から始まります。肩こりが無くなれば、頭痛はおこりません。
◎腰痛は高すぎる枕や頭の先しか乗せない枕でおこります。ピッタリの枕でだんだんと楽になりますが、敷布団も大事です。 腰痛の人は硬い敷布団に寝なさいとよくいいますが、硬すぎると腰を痛めます。今寝ている敷布団(ベット) で仰向けに寝てみてから腰の下に手を入れて気持ちが良いと感じればその布団は硬すぎます。 もう少し弾力のある敷き布団に変える必要があります。(硬すぎると保温力も落ちて腰が冷えよけいにいけません)
◎不眠症の人は、ストレスが原因とよくいわれますがコチコチのこりや頭痛、 腰痛、寝不足等がストレスになって不眠に至る、と思いますので、 ピッタリの枕でこりが楽になってくれば、だんだんと眠れるようになります。安定剤や導入剤、眠剤を服用されている方も徐々に薬を少なくしている方がほとんどです。
見直してみませんか?ご家族の枕。
枕工房では「ピローアドバイザー」が「枕計測器」の測定値に合わせ、あなたにピッタリの枕に調整しております。
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